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ほのぼのノルウェー暮らし

ほのぼのノルウェー暮らし

ノルウェーの迷信


ある年の大晦日、年が明けて30分ほどたった頃に
義理ママ宅の電話が鳴った。

相手は義理ママの従兄弟の嫁で、しかも号泣してたらしい・・・。

開口一番

  『 あのくそババア → 義理母
    大っ嫌い!!  はよ死んでくれたらええのに !! 』

     → 90歳で元気ハツラツ。 当分死にそうにない。


     こ・こえーーーーーーーーっ


 事の発端は、大晦日の夜に、一人暮らしである義理のおかん様を
 夕食に招待し、一緒に年が明けるのを祝ったらしいんですが
 ほんまムカついたらしいんですよ。

 この従兄弟の嫁は、ボランティアで、老人ホームなんかで
 アコーディオンの演奏をしたりしてるわけですよ。
 彼女の小学生の息子もピアノが上手なんで、同じく
 老人ホームで演奏してるわけなんですが、楽譜の話になった時
 楽譜に関して何の知識もない義理のおかん様が
 あれこれ意見したのがきっかけだったらしい。

 この従兄弟の嫁、ノル人にしては珍しくほんと義理のおかん様に
 よく尽くしてるんですよ。
 毎週2回、義理のおかん様の買い物に付き合い、一人暮らしの
 義理のおかん様を気遣い、週一回は夕食に招待し
 義理のおかん様の誕生日やクリスマスのディナーなんかも
 嫁がアレンジして、

 ワタシ、いくら何でも、ここまではでけへんわ・・・・

 と感心したくらいで・・・。

 
 ところが彼女は、こういう事を自分の義務みたいに感じていて
 今まで自分の意志を押し殺して行動し、いい嫁を装っていた
 という事が発覚。

 うちの義理ママには姑がいなかった為、どういうもなのか
 ようわからんらしいですが・・・。


 これを目にした義理ママ、日本での嫁姑関係はどうなってるのかと
 聞くので、

  『 日本では長男の嫁が舅・姑の面倒を見るんですよ 』

 と言ったら

  『 きゃーーーっ!!  じゃあ、ワタシの面倒は
    PUSが見てくれるのねっ! 』

 と妙に喜んでましたが、勝手にゆってろって感じ?


 嫁姑問題は、世界中どこへ行ってもあるんですな。
 でも、アレよねー。 いつも悪者は嫁から見た義理のおかんで
 義理のおとん様や奥さんの方の両親が悪者になるっちゅう
 パターンが少ないのはどうしてかしらねー?


 そんな訳で、

  『 年明け早々、彼女泣いちゃって可哀想にねー。
    一年の慶は元旦にありって日本ではゆーんだけど
    彼女、今年一年、義理のおかん様を恨み
    泣くことになるのねー 』

   
  とボソッと言ったら、義理ママが

   『 なに、なに、それーーーー?? 』

   『 日本じゃね、元旦にケンカしたり泣いたり怒ったりすると
     一年中そうなるって言われてますねんわー 』


  という話から日本とノルウェーの迷信・格言論争に突入。


   『 へぇーーーっ!!  そんなん初めて聞いたわ。
    他にどんなんがあるのん? 』

  
   とりわけ、義理ママの興味をそそったのが

    夜に爪を切ると親の死に目に会えない



 ノルウェーの迷信でワタシがびっくりしたのは

  * 日曜に縫い物をするのは不吉

  * 家の中で傘を広げるのは不吉

  * 他人の手のひらを合わせて大きさを測るのは不吉

  * 雪の降る夢を見ると家族や知り合いに
    病人が出る



  なんか色々あるけど、何であかんのか誰も知らんっちゅうのが
  ミソでんな。

    で、こんな話も一区切りつき、ワタシがふと

   『 そういや、ワタシ、この冬、一度も風邪引いてへんわ 』

    と言ったら、義理ママが

   『 ああああーーーーーーっ!! PUSってばダメよ、
     そんなこと口にしちゃ! 』

    と言い、ダイニングテーブルをドン・ドン・ドンと
    3回叩いた。


   『 ほらほら、PUSも叩きなさい 』

  
   何でも、この言葉を口にした後、机を叩かないと
   病気になるらしいんですよ。

   その数日後、『 アホくさ・・・・ 』 と机を叩かなかった
   ワタシ・・・・
   見事に風邪引きましたがな。

   やっぱり昔の人がタブーだと言ってることは
   守った方が無難なんですかね?

   
    

    
 




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